今回はこんな感じの削って現れたような表現を作ってみたいと思います。
作り方
まず背景レイヤーを作っておきます。そして今回はラインシェイプで説明しますのでシェイプを作成します。線のみで塗りはなしにしておきましょう。太さは150くらいで作ってます。(1920×1080のコンポジションで解説しています)
今回は線のテーパーを使って先を尖らせています。
描画モードを乗算
ラインレイヤーの描画モードを乗算にします。白いレイヤーを乗算にすると何もない状態にしてくれます。少しでも色が暗いと残ってしまうので完全な白にしてください。
レイヤースタイル
シャドウ(内側)
このシェイプレイヤーにレイヤースタイルからシャドウ(内側)を適用します。内側に影がつくことで凹んだ感じになります。パラメータは
- 角度 = 影の向き
- サイズ = くぼみ具合
- ノイズ = 適度な質感
このあたりを調整します。
こんな質感になりました。かけ過ぎに注意です。
ベベルとエンボス
次にレイヤースタイルのべベルとエンボスを適用します。適用したらハイライトのかかり方とシャドウを消しておきます。
- サイズ = ハイライトの大きさなど
- 角度 = どこにハイライトが配置されるか
- 高度 = ハイライトのかかり方
- ハイライトの不透明度 = 100
- シャドウの不透明度 = 0
大体こんな感じの部分です。シャドウの不透明度は0にしてシャドウがつかないようにしておきましょう。
レイヤーを複製
あとはレイヤーを複製して複製したレイヤーの線幅を小さくして調整します。乗算のまま複製されるのでかなり暗くなってしまうのでシャドウ(内側)などの微調整は必要です。大き方のレイヤーを複製して上に重ねアルファマットで表示範囲を調整しても面白いと思います。
こんな感じですね。あとはアニメーターのパスのトリミングなどでアニメーションさせれば完成です。こんな感じにもできます。
削る表現を使って快適なAe生活を^^